深海の水のように

研ぎ澄ませ心を

二次会のひとたち 感想

二次会のひとたち

2023.4.15〜5/7(東京、大阪)

(いつも書いてる日付、自分が見た最初の回と最後の回の日付なので初日と先週楽ではないです)

 


古き良き・・・古典的というか・・・正統派・・・なお話に、人が演じるお芝居が乗ることで、とっても個性的で素敵な演劇作品になっていました。演劇って面白い。

よくも悪くも、令和の新作でこういう雰囲気の作品が生まれることにびっくりしました。好きな人が出ないと見ないジャンルなので見れてよかったです。


結婚式の披露宴には招待されないけど二次会の幹事だけやらされる事になった拗らせでひねくれでワケありな4人がなんやかんやで激重な身の上話したりしてめっちゃ仲良くなる話です(ざっくりの極み)


脚本は正直あんまり合わなかったんですけど、最後にはハッピーで爽やかな気持ちで見終わることが出来て、とってもよかったです。それはもうキャストの皆さんのお芝居の良さだと思いました。あとカンパニーの雰囲気の良さ。脚本の好きじゃなさを中の人たちの関係の良さと芝居の力でゴリ押ししていい感じにする舞台ってめっちゃ好きなので、とっても好きでした。演劇ならではの良さですよね。


東京公演で感じたのですが、初週より中日、中日より千秋楽と(飛び飛びでしか見れていませんが)回を重ねる毎にお芝居が熱く大きくなっているように感じました。声も大きく強くなってましたし。どんどん激熱になっていて、見れば見るほどめっちゃ好きでした。

皆で熱くなっていくのがグルーヴ感というかなんというか、を、感じられて良かったです。皆で高まっていくのってカンパニーの雰囲気の良さがあってこそなので・・・

お芝居が熱くなると、必死さとか、そういうものが役の人生と被るというか、みんな自分の人生を必死に生きてるんだなと思えるから好きなんですよね。私も必死になって生きないとな〜と、生きる強さを貰えました。


あ!でも!見たそれぞれの回にその回にしか無い良さがあって、どの公演もとっても良かったです!


あと席の位置で見えるものが全然違うので、席によっても全然違う印象で面白かったです。

特に人の表情。特にのぶちん先生。斜め後ろ向きのお芝居が多かったので、前列上下の際でようやく表情が見えるみたいな場面がわりとあった気がしました。ちなみに裏を返すと背中もいっぱい見ました。お尻が小さくて脚が細い。東京の前列サイドシートとか注釈付き席、ありがとうございました。

 


舞台装置と音楽の雰囲気がとっても合っていて素敵でした。無声映画の字幕みたいな映像演出も面白かったです。音楽もカテコ以外はチャップリンだし。それで会話劇をやるっていう試みも変わってて面白いですよね。

音楽の展開とお芝居の展開を合わせる使い方も面白かったです。

もしかしたらオマージュがあるかもと思って、使われてるうち、ラブストーリーの『街の灯』を見たんですが(オープニングとかダイジェスト映像などで曲が使われてました)、最後の表情が印象的だったのに比べて、二次会は立ち位置とか角度的にあんまり表情が見えないので、やっぱり言葉・・・という訳でたぶんオマージュは無さそうと思いました。逆転の発想とか、普通に雰囲気が合ってて素敵だったのかもしれませんが。

 

そんな映画風演出とか、ちょっとレトロな雰囲気でレトロな感じの4人芝居をやるのが面白かったです。

2:2で男女が集まって最終的に2:2でカップルになるのも、みんなの第一印象が最悪なのも、1人ずつ激重過去を語るのも、それで理解し合えて仲良くなるのも、実際にそういう演劇は見た事ないんですけど、確実に知っている。無いノスタルジーを感じられて面白かったです。

ただ、おそらく狙ってないところでレトロ感が出ちゃってるな〜と思うところがあったので、それはちょっと残念でした。いじり笑いとか。

 


人をいじる笑いって、面白さよりも意地悪な感じ悪さが勝つので苦手なんですけど、現代劇のコメディ会話劇って、まだそういう誰かが貶められる意地悪なお笑いが主流なんですか・・・?

アツヒロさんへの新作当て書きって、行先不明から2作続けて会話劇コメディでいじられキャラなんですけど、寄ってたかって人を貶めるのはそんなに面白いんでしょうか?


私がいじり笑いが嫌いなのとは別に、人をいじるのがこの舞台の楽しい要素・ハートフル要素になっていいのか、ちょっと疑問がありました。古さもありますが理由がもう1つ、その話は後で出てきます。


幹事長とのぶちんの第一印象最悪ラブコメで、好きな相手に素直になれなくてちょっかい出したり意地悪するのも古・・・懐かしかったです。いい大人のそういう態度を良しとするのも個人的にはそろそろやめてほしいです。


他にも古いと思ったのは、花さんがオタクっていうか漫画全般詳しいのに「阿鼻叫喚」と「能面」がわからない、「ヤバい」で全てを表現するところ。漫画を読む人って活字を読む人なので言葉はわりとわかる気がするんですけど、そんな事は関係ない、ステレオタイプ若い女性はバカ(しかも物語とか花さんのパーソナルな部分には関わってこない)描写。ボケ上司とか言ってイキってるわりに馬鹿な女性・・・を見下す面白要素・・・

 

 

単に笑いが古いとか価値観が古いのが悪っていうわけではなくて(花さんのことは漫画を読む人が周りにいないのかなって感じですけど)

この作品って、子どもを産む予定も夫の親を介護する予定もない花嫁の価値観とか、ハラスメントスピーチ問題とか、仲良くない相手にちゃん付けで呼ばれるのが嫌とか、無能な上司の話とか、いかにもな✨最新の令和的価値観✨が出てきて、現代女性に寄り添ってるっぽい感があったんですよね。

でも、イジり笑いとか好きな子に意地悪しちゃうラブコメとか若い女性バカ描写とか、古(いにしえ)の笑いの積み重ねによって、そういう最新の価値観アピールが、こうすれば現代女性もニッコリやろ!的ないやらしさを感じるというか。令和的価値観が出てくるからこそイジり笑いとかの古さが際立ってくるというか。

お芝居が良かっただけに、お話に対しては正直なんかな〜と思いました。

 


キャストについての話ですが、個人的に、人をいじる人は邪悪だと思っているので、幹事長はわりと苦手なんですけど、美村さんのことはめっちゃ好きでした。美村さんでよかったです。


幹事長って初期設定の「陰キャバツ3」の時から不安しかなかったんですけど(陰キャが異性にモテるって何!?)、蓋を開けたらめっちゃこういう人いる!いた!中高生の時の友達にこういう子いた!って感じのキャラで、なるほどね!ってなりました。初対面の相手に暴力的な態度を取って男の子にモテる女の子って本当に"いた"んですよね。横暴ヒロインが流行ってた頃ですけど。

名前を決めるくだりで、呼び方は自分で決めるって言ったのに、「のぶちん」って言われたのを、理由を聞くわけでもなく小学生レベルの嫌がらせだと勝手に決めつけて、まだ人となりもよくわからない人の名前を面白おかしくいじるのが、本当に無理でした。申し訳ないです。

それとか「顔を見ると叩きたくなるんですよね。前世はサンドバッグだったんでしょうか」とか、正直そこまで言われるほど何かした?と思ってしまうんですよね。

のぶちん先生のクズ(?)エピソードとか最初の感じ悪さとか、への制裁をはるかに超えた、あまりにも暴力的な態度には好感を持てなくて、見てて少ししんどかったです。


でも、対のぶちん先生ではないところでは、お芝居がとっても良くてよかったです。過去語りの後半でちょっとドロっとした部分が出てくるあたり、回を重ねる毎に幹事長のお芝居がすごく熱くなってるのを見て、この人は必死に頑張って生きてるんだなと思って、最後に幸せになれるのが嬉しい気持ちになりました。

それと、2場で外の椅子に座ってる時の幹事長がまじでめちゃめちゃ美で感動しました。白いTシャツ、緑のジャージで陽の光に当たっているのがこんなに美しい人っているんだ!!と!!毎回めっちゃ見てました。本当にきれいでした。

あと大阪楽で印象に残ってることなんですけど。のろい少女の話の後、のぶちん先生が花さんに謝って、花さんが「のぶちん」って話しかけた時に、幹事長がすごく心配そうな顔で2人を見て、花さんが「ありがとう」のぶちんが「おう!」って言った時に、とっても優しく微笑んだのがめちゃ素敵でした。幹事長ってこんなに優しい顔で見てたんだ〜!これはさすがにキュンとしました。やっぱり言外の表現?表情?(見える席は限られていましたが・・・)ここでだいぶ印象が変わりました!見れてよかったです。


最初に見た15日公演を見終わった後の謎の爽やかな気持ちって、カテコでの美村さんのキラキラの爽やかな笑顔だったんですよね。この方たぶんめっちゃいい人なんだろうなと思って、同時にカンパニーの雰囲気の良さも感じて、とっても良かったです。

東京楽のカテコの挨拶で、お客さんに見せることでお芝居(作品全体)も変わっていくので、稽古とは全然違うものになっているし、観劇した全てのお客さんと一緒に作りあげました・・・みたいな話をされていたので(だいぶおぼろげな記憶)さらに好きになりました。観劇した全ての方に伝わってほしい。

最後に「ありがとうございます、お世話になりました」と仰っていたのが印象的でした。

 


啓介くんはとっても面白かったです!東さんめっちゃ背が高くて、さらにお芝居も長い手足を活かしまくっていて本当に大きかった!のぶちん先生との身長差体格差もめっちゃ良かったです。

啓介くんはクイズの所とか序盤の面白要素だったり、ピクルスとか歌の人を見ている描写が全部繋がってて、描かれ方も良かったです。

序盤の感じが知り合い?のすごい真っ直ぐなめっちゃ明るくていい人に似てて、こういう人いるよな〜と思っていたら思いもよらない方向に曲がってびっくりしたんですけど、そのしんみりする話への持っていき方も話もめちゃ上手で、めっちゃお芝居が上手・・・

余談なんですけど、東京と大阪の間のタイミングで、東さんが出演されてたTRUMPシリーズの作品のDVDを友達が見せてくれたんですが、身長じゃなくてお顔で東さんだ!ってわかったので結構見てるんだなと思いました(笑)発声がきれいで言葉がとっても聞き取りやすくて、やっぱり上手なんだな〜と思いました。

 

 

花さん・・・というか内田さんのインタビュー記事を初日前に読んだ時に、キャストにこういう言われ方するのはちょっと脚本が不安って思ったんです。オタクだと思ってたけど実際に脚本を読んだら今どきのギャルみたいな要素もあって、オタクって意識せずにそういう人だと思って演じる的な・・・(うろ覚え)そんな難しそうなキャラでも、内田さんの花さんはチャーミングで印象がよかったのですごい。とっても可愛くて良かったです。あと愛すべきいじられキャラっていうのもここで見たので覚悟ができました。ありがとうございます。

千秋楽の挨拶とかで実際に演じてどうだったかとか聞けたらいいなと思ってたんですが、カンパニー仲良しエピソードでしたね。


後半のみんな大好きな感じとか、過去語りのリアルな話し方とか、とっても可愛かったです。自分の居場所ができて良かったねっていうのにもしっかり気づきました。花さんと啓介くんは、最初は花さんの当たりが妙に強いんですけど、好感とか興味とか理解とかを感じられたので良かったです。でもやっぱり初対面で当たりの強い人が人から愛されるんですかね(自分の人生の話にするな!)

そういえば花さんが漫画好きな理由?意味?があんまりわからなくて、のろい少女を調べて探すだけなら漫画好きじゃなくてもネットに慣れていればできるだろうし、阿鼻叫喚と能面がわからないし・・・漫画好きな人っていうのは『つかまないでポニーテール』を知らないっていうための設定だと思うので、本当に漫画に詳しいんだと思うんですけど、オタクではないそういう人であっても、なんかこう、難しそうな役だなと思いました。

花さん、3場の衣装がとっても似合っていて素敵だったのと、カテコのキラキラ笑顔が素敵でした!

 

 

のぶちん先生は何から話していいのかわからないんですけど、めっちゃ好きでした。最初のつんとした雰囲気も、すぐに出る人間味もぴったりで、あとなんやかんや優しくていい人な感じが出ていてぴったりでした。下手からしか見えないくしゃくしゃの泣き顔がかわいすぎる。それと漫画描くよって話す時の素敵な笑顔・・・あと上手から見るとラストの暗転から明転でカテコに入る時にアイコンタクト取って微笑むのが見えてめっちゃかっこよかったです。

俺の事を好きな人はみんな好きって言うわりに先に自分から口説いてるのは謎でした(笑)

つまらないから振られるって言うけど、優しいし可愛いし、これまで振ってきた皆さんは何がつまらなかったんだろう。初恋の人の影かな。結局そんなに相手のことが好きじゃないからでしょうか。


28日の回で、ひとみちゃんの話をして描きたいものが無いんだもんな・・・って言うところでセリフがめっちゃ心に刺さったんですね。個人的にあの話ってとても共感できることに気づいて・・・詳しい所は全然違うんですけど、私も似たような事があって、ここでその話はしませんが。

で、うわ!こんなに自分みたいな話してたんだ!と思って見たらのぶちん先生の目に涙が光って、目も耳も真っ赤になって泣く時の顔(?)していて・・・・かわいい・・・激熱でした。上を向いて堪えるのも、鼻すするのも、めっちゃ熱くてとっても良かったです。私も泣きそうでした。

 

これは疑問なんですが、のぶちん先生が初恋の女の子ひとみちゃんを周りの男の子から守るどころか一緒になって笑ったりからかったりしたことへの後悔の気持ちから『のろい少女』が生まれたんですよね。それを考えると、二次会の人たちの中で、のぶちん先生がいじられる(≒からかわれる)とか、のぶちん先生が幹事長をいじる(≒からかう)のが作品の面白要素とか愛情表現ということになってるのは良いんでしょうか。我々観客はいじられる(≒からかわれる)のぶちん先生を笑ってよかったんでしょうか。というか、作品的にそれで笑わせてよかったんでしょうか。


のぶちん先生は序盤からいじられまくりで、さらに自分も好きな女の子(幹事長)にちょっかい出しまくりなのに、いきなり過去の話で "初恋の子を周りの男の子たちと一緒にからかってた事をずっと後悔してる" 話が出てくるのが、けっこう謎というか・・・謎なんですよね。

作品を通したいじり笑いとのぶちん先生の過去の後悔を両立させていいのか、疑問が残りました。


のぶちん先生は、ひとみちゃんを"守ってやるどころか、一緒になってからかったりした"ことをすごく後悔していて、優しくできなかったから、幸せになってほしかったからって初めての作品まで描いて、それ以外に描きたいものがないって今でも話しながら泣くほどの気持ちがあるのに、幹事長をからかったり、皆からからかわれたり、全体的に再生産をしまくってるというか。同じ悲しみを繰り返してるというか。

ずっと前のことだし本人も『のろい少女』を見るまで忘れてたのかもしれませんけど(そんなことある?)のろい少女の話の後はもう幹事長に対してちょっかい出してないので、本当に忘れてたのかな・・・


他の皆は啓介くんのクイズとか人を見てるエピソードだったり、幹事長が歌の話で悲しそう(観客はその現場は見れませんが)とか、花さんの居場所の話からのお別れ寂しいとか、語るエピソード由来の描写が多少あるんですけど、のぶちん先生は何だったんだろう。


「顔を見ると叩きたくなる」「(4人で一緒に住んで)のぶちん最低とか言って笑う」「(幹事長の)サンドバッグとして生きる」他にもたくさんのいじりをのぶちん先生は(たぶん)愛情表現として受け入れていますが、この作品の中でいじりを愛情の表現ということにするなら、男の子たちがひとみちゃんをからかってたのも同じようなものでは?と思えてしまいます。

そして幹事長も花さんも、ひとみちゃんをからかってた男の子達と同じような存在で、さらに我々観客は一緒になって笑っていたのぶちんと同じでは・・・?みたいなことを考えてました。

でものぶちん先生は、からかわれても「もう慣れたよ、そういう扱い」ってニコニコして受け入れて、最後には「そういうことなら、叩かれましょう」って幸せそうに幹事長のサンドバッグ宣言をしてたんですが、私が読み取れなかっただけで、決定的に違う何かがあるんでしょうか。

なんでしょうかね。


のぶちん先生の人物描写として、自分で「自分が無いんだ」って言うくらいだし、すぐ人に同調して自分の意見がないし、話す時も「そうだろ?」「そうだよな?」ってよく同意を求めるので、自我の無さの延長なのかなとか、

からかわれても気づかずに笑ってた(と思われる)ひとみちゃんと被せてるのかなとか、

自分がやってた事を自分で受ける的な何か自分に課してるのかなとか色々考えたんですけど、どれも微妙な感じですね。

 


あとは、作家先生がのぶちん先生の人物描写とは別でそういう男女を書きたかったのかな〜とかも思いました。二次会の人たちに出てくるカップルって、破談になった田所さんの新郎新婦とか不倫した新婦の母も含めて、全て女性が主導権を握っているし。幹事長とか花さんのキツさとかも、きっと作家先生はなんとなく高圧的・・・というか強い女性が好きそうとか、女性に振り回されたいんだろうなって印象があるので。

ただその場合よりによってのぶちん先生のバックボーンがひとみちゃんの話であることの謎は深まりますが・・・

 


現代劇・・・の中でも自分がその世界にいる可能性がある作品って、めっちゃその世界に自分がいる前提で見てしまうので、人をいじって笑うのとか、初対面でボロカス言う人とか、意地悪な人間が好きな人から愛されるのは正直しんどい部分はありましたが、お話にはしんどくなりつつも、お芝居としては本当に楽しく見れたので良かったです。やっぱり人が演じる演劇っていいですね。

とはいえその後のぶちん最低とか言って笑ったり幹事長のサンドバッグになったりして幸せそうに暮らす4人については考えただけでつらいので、続編とかスピンオフは、やっても、見れません。

 

 


これはふせったーに書いてた回ごとの感想でずっと言ってたのでもういいかなと思ったけど言っておくんですけど、のろい少女って本当にかわいい絵なんですけど、あれって絵本じゃなくて漫画なんですか・・・?いっさい文字のないフルカラーの1枚絵スライドショーで"漫画"・・・?つかまないでポニーテールも文字のないフルカラー1枚絵の連載だったんでしょうか。

善し悪しは置いといて、舞台の企画段階でどういうオーダーから"漫画"があのスタイルの作品になったのか、とっても気になりました。

 

 

グッズのハンカチなんですけど、「幹事一同」の熨斗とか、ポスター衣装の色の組み合わせとか、まるで合同結婚式のプチギフトみたいでめっちゃセンス良かったです。両ペア買いました。4人の仲の良さを見せつけられてるようでだいぶイラッとはしましたが(笑)

大阪公演では初日の昼には既に黄色と緑の方が売り切れだったみたいで、通販もなかったみたいで、地方公演で丸ごと無いのはそれはちょっと、どうにかなったらよかったのにと思いました。

 

 

大阪公演の話なんですが、前方ブロックの下手で、東京公演で千秋楽だけ売ってた注釈付き席よりも、角度がついてる席でした。公式先行抽選の席です。

正直、上手に向いて斜めの壁に映写される字幕はほとんど読めなかったし、椅子取りゲームの椅子とかジェニファーが頭撃ち抜くシーンとか、窓の外は見えなかったです。カーテンの奥が光ってたりカーテンが動いてました。私は何度も見たので何が起きてるか知っていますが、公式先行で当たった席なので、たぶん1度しか見ない人もその辺の席が当たってると思うんですよね。もう少し何かがどうにかなったら良かったな〜と思いました。作品全体の幅が紀伊國屋ホールサイズというか。会話劇なので言葉が分かればそれでいいのかもしれませんが。

舞台装置が上手向きに開けてるので、下手から見ると、ソファにもたれると顔がかくれるし、階段の向こうも壁のない虚無だったんですが、黒バックのアツヒロさんはかっこいいのでこれはこれで良かったです。あとはけっこう見えるように気を遣ってくださってるなと思うところも多くてめっちゃLoveでした。

のぶちん先生がハンバーガーを食べる時に、東京では回によっては立って後ろ向いて食べてたんですが、私の席からちょうど真横向きだったので、食べるところが見えました。一口が小さくてかわいかったです。

 

 

最後に、東京楽でも大阪楽でも、アツヒロさんが挨拶でこの(装置の)後ろにもたくさんのスタッフさんがいて皆の力で作りました的な話をされていたのがとってもよかったです。

演出家の方も登壇して挨拶されたんですが、めっちゃ演劇大好きな方とお仕事できるの幸せだなと思いました!劇場に行こう!