深海の水のように

研ぎ澄ませ心を

未来記の番人 大阪公演

未来記の番人 4/10 夜公演 @大阪

 

 

ここまでのあらすじ

名古屋公演を見てあまりに萌え転がったので大阪公演も行きました。

 

 

そうだよね!!!!!??????ってなりました!!やっぱね!!!!!!!そうだよね!!!!!!!!

 


千里丸と紅羽の所がすごくわかるようになってました!!!!そしてとてもいい!!!!!!!

個人的には胸きゅんラブストーリーではなくて、なんだろう、少年マンガぽいというか、それこそとっつーが惣田さんにお勧めした天空の城ラピュタというか、少年少女の関係って感じがすごくよかったです。

一目惚れだけどそれ以外にも笑顔がかわいかったり、境遇への共感だったり、千里丸が紅羽に惹かれる理由があって、守り守られて、紅羽から千里丸に好意を持つというか、なんか、ちょっと特別な存在になるのがなんとなく分かりました。


噂で聞いたんですが東京では紅羽が「初恋」って言ってたのとかがいろいろ無くなったみたいで、でも個人的には初恋じゃなくて、というか紅羽から千里丸への気持ちは恋愛と明言はされないけど、天海様が燃えるとこで寄り添うのとか、最後にふたりで一緒に行くのがいいなぁ・・・と思いました。恋愛だけじゃない信頼とかほっとけない気持ちとか。

でも千里丸から紅羽への恋心はめっちゃよかったです。デュエダン序盤のすごい紅羽を慈しむようなやさしい表情がとっても素敵だったし、抱きしめてるところはどちらも顔見えなかったんですけど、その後でニッコニコになって幸せそうに踊ってるのがとてもよかったです。紅羽もニコニコでかわいかった・・・!

 

全体を通して、名古屋公演で分からなかった所がこういう事だったのか!とよくわかる変更や芝居の感じで、とてもよかったです。

 

 

ただ、名古屋公演ほどのめり込んで見れなかったな〜というのもありました。理由はいくつかあったんですが

1幕で千里丸・士郎左の衣装の着方が微妙(千里丸は半衿が見えないくらい深く合わせてた、士郎左は合わせが浅くてゆるゆるになってた)とか

OPの理兵衛のセリフ「〜浮いてます?」までのとこが聞き取れなかったとか

全体的に(特に千里丸)早口?な印象かつベテラン組の皆様が何度か噛んでたとか

セリフが早口とか噛むとかはそれだけなら色んな要因があると思うんですが、そこにメインキャストの衣装の着こなしが入ってしまうと、みんな散漫になってるのかな・・・・?と心配になってしまって・・・・・・・名古屋公演でバカウケしてた面白シーンでも客席が静かで・・・ドキドキしました・・・・


でも絶対大阪公演見てよかったです!!補完しながら見てました。名古屋も大阪もどちらも見れてよかったです。

 

 

最初に紅羽の話が出たのでもうちょっとしますが、紅羽すごく神々しくて、最初の風でめっちゃ鳥肌たちました。あと火事のシーンで真っ赤な炎と影の黒のステージに青白の照明で飛び込んでくるのがとてもきれいでした!

そういえば名古屋からずっと気になってたんですけど、パンフレットで紅羽がロザリオ首にかけてるのって何なんですか・・・・・・2幕の島原のマリア観音と何か関連があるんですか・・・・・・・


みんなが千里丸を呼ぶところで最後に紅羽の声だけ音がクリアで、紅羽は今ここで千里丸を呼んでるんですよね。そこからスパーン!って後ろの戸が開いて紅羽が来るのがとってもかっこよかったです。胸熱。前見た時はここで急な紅羽!?と思ったけど、めちゃくちゃ納得しました


このみんなが千里丸を呼ぶとこすごくよかったです・・・!そこまでの千里丸のヘロヘロよろよろ具合とか、「しろぉ・・・力を貸してくれぇ・・・・」の時のぎらついた目とか、士郎左の声が聞こえてから、今まで呪いの声だったみんなの声が力になっていくのが、千里丸の変化というか。少年漫画のクライマックス感があってすごく胸熱でした!!!

そこからの手を繋いでの殺陣もとてもよかったです。手を繋いでるから戦えるのを感じました。

右手に士郎左(陽炎)、左手に紅羽で勇気100倍の千里丸めっちゃいい!!

最後に天海様が燃える所でHPが尽きて座り込んで育ての親が燃えていくのを見つめる千里丸に寄り添う紅羽・・・紅羽ありがとう・・・・・これからも寄り添って欲しい(お互いに)。

 


千里丸は名古屋よりかっこいい感じになってた気がします。これはこれでとてもかっこいい・・・少年漫画っぽい、みんなに愛されて(気をかけられて)考えて悩んで諦めて行動して成長していく主人公みたいな感じがとてもよかったです!


ダンスカンタービレのシャドウと一緒に出てくる謎人選について、天草四郎はおそらく、千里丸が道啓さんに「自分の意志で生きる」みたいなことを言われた時に昔「生きろ、ただひたすらに」と言われたのが印象的だったのを思い出したのかな、と思ったんですが、そもそもなんでOPの島原で天草四郎がそんな事を言ったのかわりと謎が残りました。すごく意味深なセリフだし。

でも冨岡くんのシュッとした涼しげ美人な天草四郎がとてもかっこくて、かわいい千里丸との絡みがとてもよかったです。ありがとうございます。


逃げて!の桜は過去のしがらみとかなんか、皆の呪いシーンなのかな〜と思ったんですけど、なんかやたらとセクシーな雰囲気だったのがなんでだろう?となりました。桜に関連して初めての性にまつわる体験でも思い出したのか?とか考えてました(※絶対に違う)

ここは理解しきれなかったところですが、千里丸(とっつー)のダンスの引き出しの多さがわかる素敵な場面でした。


ダンスカンタービレで背景に出ていた赤い月が三日月から満月になっていたのは、おそらく何らかの意味があるんですよね。これもちょっと分からなかったので、他の方の感想とか見て考えたいと思います。

 

千里丸のキャラについて、原作は疫病があってから皆に手のひらを返されたような態度を取られて憎しみを募らせていきますけど、舞台だと島原で皆いなくなってるから、あんまり冷たい態度を取られていなそうというか、そこでちょっと原作との差を感じました。

それと、これは舞台だからこそと思いますが、客が存在を感知できる関係者がだいぶ少ないんですよね。だからより皆いなくなった感が強くて、恨みつらみみたいな所は少なくて(恨む相手がいないので)、それが全て士郎左に向くわけでもないので(千里丸が士郎左めっちゃ好きっぽかったのもあって)、わりと朗らかでハッピーな理由はその辺なのかな〜と思いました。かわいかったです!

 


千里丸と士郎左について、名古屋公演で気づいたよりももっと前から、いろいろなところで2人の関係が分かったのがよかったです!

OPでのニコニコしながら刀を交えるところ、そこからアイコンタクトを取ってお互いにお前に任せて別れるところ、ここがさらに仲良さそうになっていて、島原にたどり着くまでの良い関係をより感じました。

 


そして悪夢から目が覚めた千里丸に士郎左が言う「またあの夢か」

また・・・・・・・・・・?

「また」って、何度も見てるのを知ってるということは2人は島原以降も会う機会があったのかな〜とか・・・・というか冒頭(目覚めてから四天王寺に行くまで)の時点で2人の様子があんまり久しぶりっぽくなくて、たまに2人で任務やってたのかな〜と思ったりもしました。それと共闘する時の息ぴったりさも、きっと定期的に共闘してますよね。かわいい。


というか、士郎左って千里丸をお供につけて仕事もしないといけないし、千里丸は死なせてはいけないし、ストレスすごそうですよね。ありがとう士郎左。道啓様が仏敵退散をいい切る前に体が動いて千里丸を助けに行く士郎左めちゃくちゃかっこいいです。さすが。

そういえば、ここだったか次だったか、千里丸が千里眼で紅羽見つけた時に士郎左が寄ってきて同じ方見てるのめちゃくちゃ可愛かった記憶があります。


千里丸がチョコの奴隷?を踊ったときに「ご機嫌だな」って出てくる士郎左めっちゃ好きなんですけど少女マンガの意地悪な男の子みたいじゃないですか?(?)欄干から見下ろして、片足を後ろにトンってしていたのがめちゃかっこよかったです。脚が長い。

というかあのあたりの千里丸と士郎左の仲良さそうな雰囲気がとてもよかったです。なんか、士郎左も千里丸に恨み辛みがあるし千里丸もモヤモヤを抱えてるので仲良くはないんですけど、なんかでも2人一緒にいると安心感がありました。友だもんね。

 

士郎左と天海様のドキドキ緊迫シーンを挟んでからの、もう一度四天王寺に行って千里眼で箱の中身は何だろなする流れがとても好きでした。原作でもここのシーンとっても好きなんですけど、生の人間で見れて嬉しいです。

士郎左の余裕そうな感じがかっこいいのと、千里丸の余裕のないドキドキな感じもかっこよかったです!

原作だと取られるのは目だけど舞台だと首なので、緊迫感増し増しでとても良かったです・・・・


太平記の所もすごく仲良さそうで可愛かったです。士郎左にぴったりひっついて座る千里丸と嫌がる士郎左、かわいい、かわいい、かわいい。座って太平記読んでる士郎左の脚が長い。

恋心の話がハチャメチャ好きなんですが、士郎左は恋心を知ってるじゃないですか(原作準拠)それが松田さんの士郎左の大人っぽい雰囲気に相まってすごくよかったんですよね・・・・・あと「紅羽」って連発してる時の声がよい・・・遊ばれる千里丸もめちゃ可愛くてめちゃよかった・・・

里の掟の里の人以外と情を交わしてはいけないみたいなやつ、何だったんだろう。分かるんですけど千里丸と紅羽にそこの禁断の恋感があんまり無かったのもあって・・・・・島原のシーンで掟言う時には飛ばしてたし、後のふたつでそこもカバーできるのでは・・・?(?)


紅羽を天海様に献上するしないの喧嘩のシーン、ここ、大好きなんですけど、千里丸が士郎左に「許さねえぞ士郎左」って言うのもとても好きで、ここだけ士郎左って呼んでるんですよね。しかも原作だと許さねえぞ士郎なんですよね。人の声で呼び方が変わると印象もだいぶ違うので、許さねえぞ感増し増しだったのがよかったです。

そういえばここで出てくる昔の話、修行さぼって遊んで柿食べたとこですが、あれが楽しかった話(この後怒られて殺されかけたとかじゃなく)な所がとてもいいな〜と思ったのと、とっつーがJrだった時に練習休んでお母さんと過ごした時の話が被ったりしてキュンとしました。のびのび育ててもらっている・・・・・

あと、後に出てくる「かけがえのない真の友」が千里丸の記憶(セリフ)だと「かけがえのない一番の友」なのめちゃ可愛かったです。

それにしても小さい千里丸と小さい士郎左が犬っころみてえにじゃれあって遊んでるの想像しただけで可愛すぎて爆発しますよね。


バチバチに喧嘩してるのに蔵人が出てきたら息ピッタリで共闘するのもたまらないんですよ。

あと戦闘シーンですごく思ったのが、原作だとこのシーンに対応する喧嘩から蔵人が出てきての戦闘は士郎左が千里丸を助ける(矢を弾く)けど、舞台だと「士郎!後ろ!」なので、千里丸と士郎左のパワーバランスが違うんですよね・・・!ちょっとだけ差が近づいててバディ感あって胸熱です。どっちの関係もめっちゃ好きです。

そういえば、舞台の千里丸がどの時点でどういう条件でどれくらい見えていたのか分からないんですが、ここの士郎!後ろ!はもう一段階復活か覚醒か、なんか重要ポイントなのかなと思いましたがどうなんだろう。


千里丸に誘われた後、天海様の野望を聞かされた時の士郎左の表情がすごく良くて、そこからフイっと背中向けて、その間千里丸は戦ってて、一度天海様の方に寄るけど、そこから自分がどうするか決めて振り向いて千里丸に加勢するのがまじで本当によかったです。体の向きでの心象表現めっちゃ好きです。


あ!前回の感想で下手から天海様、後ろ向き士郎左、紅羽、道啓様って言ってたとこ、紅羽と道啓様の間に未来記を持った甚啓さんがいましたね。


名古屋公演でうろ覚えだった名刀陽炎を渡す時のセリフは「これを持って俺の分まで生きろ」でしたね。めちゃ聞こえました。

原作で「生き延びた者は死んだ者の分まで正しく生きねばならない」って言ってたの思い出してめっちゃぐっときました。これ。

士郎左って天下泰平のために天海様に着いて本当の天下泰平について考えて葛藤して死ぬのでなんか、平和な世界が見たかったのかなーとか思うと、送り届けるのも謎で、いや、どう考えても送り届ける以外に選択肢はないんですけど・・・・・・・うーん・・・・・・・


これは完全に寝言ですけど、千里丸が陽炎を島原に置きに行くのは、士郎左が教えてくれた恋心について理解した千里丸がやっぱり好きな人といたいよな!って桜(原作準拠)のいる島原に送り届けるのかもしれない説にたどり着きました。(笑)

 

 

士郎左について、士郎左ってわりと原作と違うんですけど、その違う所が松田さんに合っていたっぽくて(松田さんのことはよく存じ上げませんが)、とてもよかったです。というか仮面ライダー龍騎を見たらだいたい分かりました。詳しくはなんか龍騎の感想と一緒に話した方がいい気がするので別記事で書きます。刀についても、そこからなんとなく分かったことがあったのでそっちに一緒に書きますね。


名古屋公演が微妙に前の方の席だったのでオペラグラスとか通さずに見てて、原作の士郎左のイメージを被せて勝手に薄いお顔だと思ってたんですよね(笑)大阪でほぼ最後列だったのでオペラグラスで見て全然薄くなくてびっくりしました。


士郎左の千里丸への感情って、恨み辛みとか妬み嫉みとか、特に原作ではわりと負の感情が大きい印象だったんですけど、舞台では2人の関係に「友」って名前がついてるので、愛憎入り交じってすごく複雑な気がするんですが、なんとなく分かったので、説得力があってすごいな〜と思いました。説得力のあるお芝居って好きです。

原作の士郎左がめっちゃ好きなんですけど、舞台の士郎左もめっちゃ好きなんですよね・・・

 

 

忍びの里について、島原で里のみんなが結構いなくなってると思うと、よくそこから数年であれだけの子達を集めたな〜なんて思いました。でも人員不足で即戦力になってるからあんまり丁寧に修行させてもらえてなそう(謎視点)。

島原後の子達はもう修行抜け出して1日遊んだら許してもらえなそうじゃないですか。なんか。


天海様は異能じゃない事もあって、わりと人間味に溢れててこれはこれでなんかよかったです。千里丸とか士郎左との距離(関係)も近くて、ちょっとだけジャニーさんみたいだなとも思いました。ちょっとだけ。

そう、あと、千里丸が里を恨んでない繋がりで、疫病のくだりがないので里の全体的な冷酷さもわりと薄めな気がしました。島原がどの程度の無謀さか分からないので、千里丸を守って死ねみたいなのがどれくらい酷いか分からないですけど、疫病の餓死するか火つけられるかに比べたら・・・・・だいぶいいのでは・・・・・

 

 

総括、総括です

未来記の番人めちゃくちゃ楽しくてとてもよかったです!!大阪公演も見に行ってよかったです!


出演者それぞれの何が魅力か、その人の何が見たいのかを理解して役に当てはめて作った感じがあったのが好きでした。

前回も微妙に言いつつよく分かってなかったんですが、例えばとっつーで見たかったのはダンス・セリフ回し・殺陣、惣田さんは歌とかミュージカル感だったりバレエやられてたらしいしなやかダンス、冨岡くんは華麗アクロバット、大川さんは大衆演劇っぽい芝居・殺陣、松田さんの熱さと胸熱な男同士の関係とか。ぱっと思いついただけですが、経歴を調べれば全員に対して「だからか〜!」と思う所がありそうです。

 


これは部外者(戸塚担でもないし)なので記念に言及しますが、だからこそ本人の印象に関わるような自分勝手な行動はまああのアレですけど、そこに関しては誰のファンでもなくてよかったです。恐らく主演に張り付いてたゲス週刊誌が野暮なんですけどね。

でも個人的に松田さんの報道が出たのが名古屋でハチャメチャいい芝居を見た後でよかったな〜とは思いました。俳優女優は芝居が良ければあとは何でもいいですが、余計な先入観はないに越したことはないので。

 


でも最終的に舞台って自分が見た作品が全てですからね。今回の未来記はこの人のこれ見たかった!とこんな姿も見れるのか!のバランスで、キャラクターの良さと演者の良さの相乗効果が生まれて、さらに演出の良さも乗って、登場人物がみんな魅力的に見えるお芝居だなと思いました!原作から作った舞台の良さ、生身の人が演じる良さを感じました。

あと、出演者本人とか過去の作品を知ってると、さらにファンだと何倍も楽しそうだなと思いました。推しのいない舞台でしたが満足度が高かったです。やっぱり人が魅力的に見えるお芝居がわたしは好きですね。素敵な作品が見れてよかったです。

お芝居っていいな〜!

 

 

おまけでレポと大阪公演に持っていったポストカードの絵を上げておきます

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