深海の水のように

研ぎ澄ませ心を

スワンキング感想

スワンキング

2022.7.9 刈谷


今このタイミングで見れてよかったな〜と思いました。ちょうど考えてたことと合致したというか、今の自分が見るべき作品だったな〜と思えてよかったです。


でも、考えてた事について深く偏って見てしまったので、たぶん作ってる側が見せたかった中身はこういう事ではないとおもうんですけど・・・


ルートヴィヒの戦争じゃなくて音楽とか芸術と文化で統一したい(ソフィとかエリザベート一家に会うところ)の歌が良すぎて、はっしーとジャニーズエンターテインメントに被せてしまって、はっしーの歌で世界が平和になってほしすぎてちょっとウルウルきました。

それからその後、ルートヴィヒは音楽でドイツ民族を統一しようとしてるのにワーグナーをめぐって民衆がバチ切れて、芸術の力で国民すらもひとつになれないところ、それを受けてワーグナー追放&戦争の書類に署名する所が今の自分にすごく突き刺さりました。


ジャニーさんの平和じゃなかったらエンターテインメントはできないみたいな話を思い出して、卵が先かニワトリが先かじゃないですけど、戦争が終わった後のお祭りで楽しそうな場面とか、ワーグナーの作品が上演されて色々とか、とりあえず死の恐怖が遠ざかってるからなんだな〜というのを漠然とですけど感じました。

自分のすぐ側に死があった時、そういうもの(エンターテインメントとか芸術)にできることは何かあるのだろうかとか・・・

平和じゃなかったらエンターテインメントはできないジャニーさんと芸術と文化でドイツ民族を統一したいルートヴィヒ・・・


ジャニーズエンターテインメントを好きになってからジャニーズ作品を通して戦争と平和とエンターテインメント(芸術)について考える機会が増えてるので、なんか今の社会の感じと合わせて、この陛下周りのテーマがぐさぐさ来ました。でもここについてはあんまり深く掘り下げられてなかったのか、もっと見たかったような気もします・・・けどワーグナーは別に戦争で感じたことを作品にしてたわけではないし、戦争とか平和とかはこの作品ではあんまり重要じゃなさそうな気もしますね・・・



ワーグナーとコージマの関係について、今の日本のショービジネス界隈では許されないけどハンスとコージマのワーグナーにはそれだけの価値(才能)がある!みたいな歌で今の世にはどれだけそんな価値のある才能があるのかな〜とかも思ったり、まあそんな価値のある才能って何って感じですけど。

この夫のいるコージマが求められるまま行くだけの価値があるくだりって作品の中では絶対に大切だと思うけどこの時代にどう思われるつもりで書いたんだろう〜。



ノイシュバンシュタイン城の歌がすごく好きでした・・・これまでたぶん何度も出てきた「夢」の意味にに"目標"だけなく"幻想"が付加されてるのかなんか、好きだったものが変わってしまうことの辛さとかなんかって分かる(気がする)し、それを石に託してお城にするのが他人事とは思えなくて・・・切なくて美しくてとっても好きでした。


見てる間あのエリザベート肖像画の衣装を着た人のことをエリザベートに被せたソフィだと思ってて、後からあれは本当にエリザベートだったと知ってすいません〜〜!!ってなりました。すいません。13列目でオペラグラスを忘れて女性の見分けがドレスでしかできずに、この作品のエリザベートは黒いドレスのイメージが強かったのとソフィの歌が良かった印象が強すぎて歌がめっちゃ良かったからソフィだと思ってました・・・(1幕の男って〜みたいなところはソフィですよね?そこの歌がすごく良くってすごくよかったです)

いやもう本当に大変失礼いたしました。素敵でした。



白い衣装の夢のシーン本当〜に綺麗でよかったな〜・・・夢のように美しいはっしー・・・・・とエリザベート・・・



はっしーのお芝居めちゃ好きなので今後の活躍も本当〜に楽しみです。はっしーは狂った人の役でも穏やかで本人の中では筋の通った考え方をしていそうなのがすごく良いですね・・・

ストプレもミュージカルもたくさん出てほしい〜



最後に、好きな人たちがジャニーさんのところの子達で、愛と平和のエンターテインメントをやってるのがすごく尊いことだなと思いました。ジャニーさんありがとうございます。そしてA.B.C-Zは愛と平和の精神を受け継いで、素敵なエンターテインメントを続けてほしいですね。