深海の水のように

研ぎ澄ませ心を

Oslo見ました

オスロ  3/20 夜公演

予習を全くせずに、当日の朝オスロはカナダではなくてノルウェーって事を知ったレベルの知識で見ました。(カナダはオタワだった)

 


席が1階の真ん中(ちょっと上手側)で、前の方の頭で下手側のソファがあまり見えなく、そこにしか人がいない時はちょっと覗きましたが、あんまり見れてないです。(テリエとジョシー?ご飯屋さんでのとことかも見えてなかったです・・・)

 


内容ですが、予習はしていった方がよかったのかなと思いました!

知ってる人はニヤってできたのかな?と思う所がわりとあったり、というか、事実(ストーリー展開)以上の情報があまり入ってこなくて、事実(物語のベースになる歴史)を知っていれば、もっと心の機微とか作る側がどう思ってるのか等も分かって入り込めたのかな〜と思いました・・・・知っててもあ〜こうなってこうなってこうね〜ってなって終わる可能性もあるから分かりませんが・・・・・

 


社会派ってたぶんそういうものなんですけど、イスラエル代表もPLO代表も、自分でも家族でも友人でもなく、知らない人のために知らない人を憎んでるんですよね。

それが控え的な部屋で自分と相手の関係になればとても仲良くお話ができる。

のが、なんか、分かるんですよ、分かるんですけど〜・・・私的なものに見慣れているので、そういう、全体的なお話から何かを感じて考えるのが難しかったです〜・・・

恐らく想定している客になれなかった。


お芝居って、説明のセリフと本題のセリフが分かれていて、説明はあんまり聞いていなくても分かるみたいなものが多い(と思う)のですが、オスロはその境目があまり無くて、全ての解説のようなセリフや難しめのワールドワイドジョークひとつひとつに大切な感情やこれまでのバックグラウンドが込められていて、全て聞いて拾わないと感情や心の動きまで拾えないみたいな、そんな難しさを感じました。

(聞き流してたわたしが完全に悪いです)(でも全部拾うと情報量が多くてそれも大変そう)

それってでもすごい事だと思います・・・!!

 

俳優さん達について、

坂本さんは初めて見ましたが脚が長くてかっこよくてよかったですね!セリフも聞き取りやすいし、というかほとんど皆さんセリフが聞き取りやすくてとてもよかったです。とってもチャーミングで人のために行動できる人で、

安蘭さんは、わたしが初めて見た宝塚の公演でトップ娘役(っていうと作品が特定されそう)で、それ以来の2度目です。今回ぜひ見たかった理由のうちの一つです。

モナの強くてかわいい感じにとてもぴったりでよかったですね。とっても脚が細くてきれいでびっくりしました

 

ふみきゅんのヤン、ロンはどちらも違う方面にかわいくてよかったですね。ヤンくんは若くてエリートで、すごくやり手みたいでよかったです・・・・小さい強キャラ・・・・・すごいかわいかった・・・・・・・・ロン先生は最初は学生かな?とか思ったんですけど、ちんまりしててかわいかったですね・・・・床に座ってるのがジャニーズっぽくてよかったです

 

 


ストーリーが展開していく中でときどき狂言回しのモナが客席に向かって解説してくれるんですけど、それがより一層あちら(舞台上)とこちら(客席)を隔てているような気がしました。我々は終始あちらの世界をこちらから見ていて、それがより感情移入というか、没入しづかったのかな〜とか思いました。でもそこがよかった!という意見もあるし、個人的な向き不向きと好みの問題だとは思います。あとモナの解説が無かったら本当に分からなかったかもしれない部分もある。

 


最後の合意に至ってからの、エピローグというか、急にこちらに向いて、合意はしても全然上手くいってない的なパートからテリエの語りについて、これまでは少し別のところの話だったのが、"今ここ"に繋げてお前らのことでもあるんだぞってしたかったのはなんとなくわかりました。テリエが我々に向かって語りかけるのはそういう意味だと思う。

ただ、個人的な好みの話ですが、最後の数分で今ここに繋げるよりも、全編通して"今ここ"との繋がりをうっすらでも感じたかったなと思います。いや、娘の名前とか美味しいもの食べて共感とか、ちゃんとあったのが、このラストの印象が強すぎて持っていかれちゃった気がして・・・・・・社会派ってそういう物なのかもしれないけど・・・・・

 

 

 

でもお芝居の感想ってお芝居1本見ただけでは分からないので、また今後、他の作品を見たり、違う経験から別角度でのアプローチで新しい発見があるかもしれないので、今はとりあえずこのまま寝かせておきます。

今のところは、わたしの理解力と感性が足りないだけで、丁寧に作られていて、クオリティはとても高いなと思いました。